国産パプリカ

GWも終盤に差し掛かる頃、まだまだ珍しい国産パプリカの生産を始めた高知の農業者を訪れました。

昨年出来たばかりのハウスでは初のパプリカとピーマンの出荷が始まったばかり。

まだ色づき始めたばかりの赤・黄・橙色のパプリカでしたが、

肉厚でずっしり重くツヤツヤして愛らしく感じてしまいました。

 

 

このハウスでは病害虫の侵入を許さないよう

エアーシャワーの設置、収穫時の病原菌侵入を防ぐ工夫などはもちろん

ハウス内の環境条件をコンピューターによって計測、日射量・温度などの変化に対応しています。

 

パプリカは抗酸化作用が強く、β-カロテン・カロチノイド色素も含み

老化防止・免疫力アップ・がん予防に役立ちます。

当たり前のことですが、外国産のパプリカはスーパーに並ぶまでお隣の国からですら

1週間近くかかります。

安心安全で新鮮な国産パプリカがもっと普及してくれることを期待しています。

徳島 鳴門のれんこん

      
徳島でレンコンを生産されている松茂青果様のご厚意で、レンコンの収穫体験をさせていただきました。

一般的に皆さんが思い浮かべる沼地の畑での収穫作業ではなく、収穫の時は畑の水を抜き特殊なクワで丁寧に掘り起こします。

この地域のレンコンは海岸に近い事もあり砂の割合が多いさらっとした土壌です。

潮風が運ぶ海のミネラルが多く含まれる良質の土壌で育ったレンコンは色白で地下茎がしっかりとしています。

色白といっても洗わないとわからないですよね・・・ (^-^;

土の表面には茎の先っぽがチラッと見えているくらいでレンコンを見つけるのにコツがいりますが、

枝れんこんの姿が見えたら主茎の親れんこんを確認、周りの土を取り除くと…こんな大きなれんこんが出てきました。

沼の中での作業ではないので最初はお砂場遊びの感覚でしたが、腰をかがめてクワを入れる長時間の作業は中々大変でした。

こんな大変な収穫作業が日々続きます。レンコン農家さんに感謝!!

 

HALAL(ハラール)の管理者講習受けました

最近よく聞くHALAL(ハラール)…
ISO22000、HACCEPに関しては詳しいのですが…
輸出もインバウンドも増えていくであろう将来、加工食品に関しては
ハラールもビジネスとして避けて通れなくなると思います。
人口が縮小しつつある国内に比べ、人口が増加し経済発展も著しい
東南アジアなどイスラム圏への輸出が注目される中
今後ISO認証並びにハラール認証の取得が必須になってくると思われます。
どんなにクオリティの高い加工食品であっても、マークの有無だけで
輸出ができない、購買されないといった事も起こりそうです。
ISO22000の認証取得のお仕事をしていたときに、安心安全というのは
お客様の為でもあり、万が一の事態には作り手を守る仕組みでもあるのだと思いました。
ハラールも同じく、加工されたものを安心して食べる為の保険と同じ。

「ハラール管理者」というのは
海外の食品工場ではハラール認証を取得するためには基本的にムスリム(イスラム教徒)の雇用が条件ですが、
日本国内ではムスリムを簡単に雇用できる環境はまだ整っておらず、言葉の壁やビザ取得等のハードルが高く
就労は容易いことではないので、その為に「ハラールの管理者講習を受けた人員を最低1名雇用する」
とすることでハラール認証を取得することが可能です。
業務は主にハラールの認証団体へ管理報告をする責任者であり、内部監査員であり、
委員会のチームリーダーとして活動する役割を担います。
ISO22000認証やHACCEP管理の責任者としての仕事に近いと思います。

今サウジアラビアの国王も来訪される中、ハラールとは何ぞや…と
興味を持たれる人も多くなったと思います。
実際、ホテル業界では「ムスリム接遇主任講習」受ける人が多くなってきました。
イスラム教って豚食べないの?
お祈りってどうしてるの?
飲食をどう対応したらいいの?

意外とシンプルなことでしたが、とても勉強になりました。

野菜と魚の共存

大分県内にある「アクアポニックス」の工場を見学しました。
現在進行形で、今春を目途に工事が進められています。
Organic工場として、水耕栽培の野菜と魚の養殖を融合させた有機循環型エコシステム。
単純に言うと、魚からの排出物からアンモニアが生成、それがバクテリアによって亜硝酸塩へ、さらに硝酸塩へ変換
植物の栄養となり吸収され、水は循環されて魚の水槽へ…
養殖の魚もOrganic

化学肥料、農薬、除草剤、殺虫剤を使わずにできる安心安全な野菜を省スペースで作れるという
都市型農場です。

これからの人口増加に伴う食糧不足が危惧される将来の、次世代農業と水産のかたちとして
こういうのもありかな…?
と自宅ベランダの水槽の水を花鉢に撒いていたのを思い出し
ことごとく枯れさせてしまった原因がわかりました(反省)

国東半島の「こめろに」

九州の最東端 大分県の国東市、大分空港から海沿いの道を国東市へ向かい走る。
世界農業遺産に認定された豊かな農地が広がる歴史の古い土地である国東半島。
開運スポットの「開運ロードとみくじ」にまで来て、「願い橋叶い橋」を願をかけることも忘れ
通り過ぎてしまった。(後から思いがけないラッキーなことがあったけど)

お米農家の「農未来」の村田さんにお会いする。
案内された加工食品工場への道すがらのどかな風景を見ていると、農作業の真っ最中
耕されている田んぼには、灰色がかった首の長い鳥サギが沢山、おじさんの耕運機の後ろをついて
そ知らぬ顔で土の中の虫をついばんでいる。「米もうまけりゃ虫もうまい」
当たり前のことを思い知らされる。

陸前高田市で農業をされていた村田さんは3.11の震災で全てを失い、国東へほとんど何も持たず移住してきたと話す。
ここまでくるのに相当苦労したであろうに、それでも村田さんは屈託のない笑顔で
国東に移住してきた当時の事を話してくれた。
過疎化が進んでいるこの地域をもっと活性化させるため、土地や住処を提供してくれた国東の為にいつも何か考えている。

彼らのために私たちに何ができるか?
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全てお米でできている商品
写真上左から「玄米めん」お米のマカロニ「玄米こめろに」「胚芽こめろに」
写真下左からお米のシリアル「玄米シリアル」「胚芽シリアル」

『青年農業士研修会』での講演@熊本県玉名市

11月29日、熊本県玉名市で開催された28年度青年農業士の定例会に講師として登壇させていただきました。

テーマは【これから求められる農産物及び今後の農業の展望】

「新しい農産物はどうやって広まっていくか」のモデリングや

「参加者と同年代の若い農業者達の取組み」

「シンガポールやマレーシアを例に東南アジアで販売されている日本の農産物の現状」

「販路選定をする際に選ぶポイント」など

2時間弱という短い時間でしたが

実際のケースを元に目一杯の時間を使ってお伝えをしてきました。

 

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玉名はミニトマト生産量日本一を誇る地域ですが、元々いちご、メロンの一大産地でした。

今回講師として呼んで頂くきっかけになった現会長の坂上さんは、現状に甘んずることなく

地域の農業をどうするのかをもっと皆真剣に考える機会を持ってほしいということで

微力ながら参加者の方々に一つでもお役に立てれば光栄です。